《助産師のひとりごと》冷静に考えたら、「切れる」ことが当たり前になっている女性って強すぎる・・・

こんにちは、助産師のきーまです。

現役の助産師。

5歳女の子、2歳男の子の

二児の母親でもあります。

いろいろな情報をシェアしています。

胎児と妊婦さんが大好きな産科オタク⭐︎

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今日、私が感じたことを書くだけのひとりごとブログです。( ̄  ̄)

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産婦人科で働いていると、日々色んな出来事と出会います。

「お母さんはこんなことで悩むのか!」

「人間ってすごいなぁ」と感じることがとても多いです。

産婦人科領域で

「飽きる」ことなんて絶対にないよな・・・と私は思います!

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産まれてきた赤ちゃんは、みんな同じように小さくて

同じ服を着ていますが、

きちんと見ると一人一人全然違っていて(当たり前なことですが)、

産まれた瞬間から個性があります。

その個性が本当に面白いんですね( ^ω^ )

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子宮の中にいる赤ちゃんのことを「胎児」と言いますが、

胎児にも既に個性はあって、

超音波エコーで見せてくれる表情や動きにも個性があるんですね・・・

頑なに顔を見せてくれない赤ちゃんや、

性別を確認しようとすると分かったかのように動き回る赤ちゃん・・・

いやぁ、本当に面白すぎて

見ていて飽きません。

何もせずにずっとエコーを見ておきたいくらい・・・( ・∇・)

(一応ちゃんと仕事はしています。笑)

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なんだか話が進まない。笑

そうそう、今日書きたかったのは、ふと思い立ったこと。

出産されてすぐのお母さんの乳首が切れてしまっていて、

その痛みに耐えている・・・という話を聞きました。

産後3日目のママ。

3人目を出産したばかりですが、

初めて乳首が切れたそうです。

今までのお産後は切れたことはないので、

乳首の保護器(シールド)を使い慣れておらず

直接赤ちゃんに吸わせているそうです・・・。

痛いけど、おっぱいは吸わせたい・・・

その気持ちが伝わってきました。

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乳首が切れるということは、

出産して初めて経験することの代表的なものだと思います。

経験したことのない方には想像がしにくいと思いますが・・・

ちょっと亀裂が入る、なんて生やさしいものではないことも多いのです。

本当に・・・なんと表現していいのか・・・

ぽろっと取れちゃうんじゃ・・・?という程、

がっつり切れてしまうこともあるのです。

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赤ちゃんの吸う力は、思っている何倍も強いです。

「乳首が硬い」、「浅く吸っている」などの原因で

切れてしまいます。

今回のママのように、上のお二人の時はトラブルがなかったのに、

初めて「乳首のトラブル」を経験する方もいらっしゃいます。

ちなみに私は、一人目の時にがっつり切れました。

赤ちゃんの吸う力はこんなに強いのか!!と

びっくりしました。

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そして、もうお一方。

初めてのお産で、出産の時に会陰が切れ、縫合した方。

お産した翌日。

赤ちゃんが出る時に切れてしまった傷が

まだまだ痛くて、歩くのもゆっくりです。

診察のために内診台に乗るのも

一苦労。

痛み止めを定期的に飲んだり、

座るときは円座を使ったりされています。

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赤ちゃんの頭は、直径約10cmあります。

会陰は出来る限り伸びようとしてくれますが、

(出産に向けてやわらかくなっていくホルモンが出ます)

伸び切れずに裂けてしまう方もいます。

お産の状況によっては、会陰切開といって赤ちゃんが出てくる

直前に会陰をドクターが切って手助けすることもあります。

・・・聞くだけで痛いですよね・・・。

そうなんです、痛いんです。

裂けたり切った後はもちろん縫合をしますが、

傷が治るまでは痛みがあります。

(我慢せずにどんどん痛み止めを使いましょう!)

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ちなみに私は、一人目の時は

がっつりと会陰切開をされました。

痛みは徐々に落ち着いてきましたが、

産後1ヶ月くらいまでは

傷の違和感がありました。

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二人目は裂けもせず、切られもしませんでした。

傷がないだけでこんなに違うのか!!と

思うほど産後の回復は早かったです( ^ω^ )

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産後のママは、いろいろな痛みと闘っています。

今紹介した、

「乳首が切れて痛い」

「おしもの傷の痛み」

そのほかにも、

「後陣痛(子宮が戻る痛み)」

「おっぱいが張って痛い」

「痔になってしまった」・・・

本当にさまざまな痛みと共存しながら、

産まれたばかりの小さな命のお世話をしているのです。

私は思いました。

「いや、冷静に考えて、こんな痛みに耐えている女性って

凄すぎじゃない・・・?」

「切れることも当たり前になっちゃってるけど、

普通じゃないもんな・・・」と。

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だから女性だけが偉い、とは絶対に言いませんが、

「痛みに耐えながら新生児のお世話をしている」という

観点も、

男性や周りの皆さんには持っていただけたらな、と

思います_(:3 」∠)_

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よく、出産後は

「交通事故にあったようなもの」と言われますが、

その状態で

「小さな赤ちゃんのお世話」までするのが当たり前、という

ことも理解して欲しいです・・・。

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いやほんと、大変すぎますよね!

でも、様々な痛みさえも乗り越えて「母親」になっていく

女性は、本当に尊くて美しい存在だなぁ(^ω^)

それを理解して支えてくれる

「パートナー」や「家族」だったら最高だな、と思います。

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そんなこんなでいつも私が行き着く考えは、

「命って素晴らしい!」ということですね⭐︎

産まれてきてくれた命にも、

産んでくれた命にも感謝です( ^ω^ )⭐︎

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それでは、読んでくださりありがとうございました!

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